マリオの生みの親は本当に宮本茂さんなの!?
宮本茂さんと言えばあのマリオの生みの親として有名ですが、
はたして本当に彼が生みの親なのでしょうか?
マリオの生みの親=宮本茂が一般常識として流布している昨今、
今回はその真相に迫ります。
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はじめに
「もしこの地球上の人物でマリオの生みの親を一人決めなさい」と言われればそれは間違いなく宮本茂さんです。
しかし、ただ一人に決めないのであれば宮本茂さんにはならないのではないか?
横井軍平さんに「ドンキーコング」についてインタビューした際の話でこのようなものがあります。
後に彼(宮本茂)がスーパーマリオを作って有名になったもんだから、ずーっと最初からマリオは彼の仕事になってしまったんですね。だからね、うちの社員なんかは知っていますから「なんで横井さん名乗り出ないの」(笑)って言うのですけど、「あんなん名前だしたってしゃーないやろ」って言ってるんですよ。私としては、自分の考えたゲームがお客さんに受ければそれで満足なんで、誰が作ったかなんてことは、わかる人だけわかってればいいことだと思うわけです。*1
この本が出版された当時少し物議をかもしたそうですがここでマリオの一作目と考えられる「ドンキーコング」の開発スタッフを見てみましょう。
プロデューサー 横井軍平
ディレクター 宮本茂
デザイナー 宮本茂
プログラマー 駒野目裕久
飯沼実
西田充裕
村田泰祐
音楽 兼岡行男
美術 宮本茂
となっています。
「ドンキーコング」の開発をデザイナーとして中心に行ったのは宮本さんでプロジェクト責任者としてアドバイスをしていたのは横井さんであっただろうということがこれから見て取れます。
「マリオの生みの親は本当は横井さんなんだ!」とか「マリオの生みの親は宮本さんではない」とか言いたいのではなくて、
私が言いたいのは「ゲーム開発は一人で行うものではないので生みの親が誰かと必死に考えるのは野暮だ」ということ。
漫画などは一人で書くので生みの親というのが色濃くでてきますが、ゲームはチームで作るので、「ある人気ゲームの生みの親は誰?」と聞かれたら「開発チーム全員」をあげるのが正しいでしょう。
FFの生みの親は坂口博信さん、
などなど一つのゲーム作品に生みの親って付きものですが、必ずしも生みの親を作る必要ってない気がします。