任天堂の法務部はなぜ強い?ルーツを探ってみた!
コロプラとの訴訟で再び注目されるようになった任天堂の法務部。
今回は任天堂の法務部がなぜ最強と言われるようになったのか、なぜ最強になる必要があったのかを探っていきます。
目次
有名な訴訟
この中で、最強になるきっかけとなった「ドンキーコング裁判」を取り上げます。
「ドンキーコング」裁判
ユニバーサルという映画会社がドンキーコングはキングコングのパクリだから販売を中止して得た利益を全て渡せと訴えました。山内氏や荒川氏は金を払ってさっさとけりをつけようと考えましたが、ニンテンドーオブアメリカの弁護士、ハワード・リンカーンは戦うように説得します。任天堂が「ドンキーコング」のライセンスを与えていた会社の多くはユニバーサルの要求をのみ、ロイヤリティを払っていました。
弁護士のリンカーンは事の本質を見抜き、任天堂がユニバーサルにたくさんの反証を挙げられることを知ります。(だから戦おうと思った)ジョン・カービィという凄腕の法廷弁護士を雇って任天堂は勝利をおさめます。以下のことが任天堂の勝訴の決定打となりました。
ユニバーサルは過去にキングコングの映画を最初に制作したRKO社を訴えたときに、キングコングは著作権の保護期間が切れており、キングコングは誰も所有できないと証明していました。
逆に、ユニバーサルから携帯ゲーム機用にキングコングの独占ライセンスを受けていたタイガーエレクトロニクス社が、作っていたキングコングのゲームがドンキーコングのパクリであるとみなされ、ユニバーサルはタイガー社から得ていたライセンス料を任天堂に払わなければならなくなりました。
結果、ユニバーサルはすべての訴訟に負け、任天堂の訴訟費用の負担をすることになりました。
必然的に強くなる必要があった
法務部は強くならざるを得なかったのです。
ドンキーコングで大成功した任天堂はコピー商品に悩まされることになりました。
有名なのはクレイジーコング。
ただのドンキーコングの色違いです...。
人気ゲームが出ると必ずそのコピー品が作られます。
任天堂は自社製品を守るために違法なコピー品を徹底的に取り締まり(時には制作現場に直接怒鳴り込みに行ったりも)、業界に任天堂は非常に著作権に厳しい会社だと認識させていったのでした。
コロプラとの争い
そうして今回のコロプラとの争い。
これは特許権に関する問題です。
ソニーのプレイステーションやセガのドリームキャストに似たものが付いていますが訴訟にはなっていません。
2018年の2月18日に両社の弁論が行われるそうですが、はたしてどちらが勝つのか。
「任天堂法務部は最強だから勝つでしょ」と思っている方もいるかもしれませんが任天堂法務部も負けるときは負けてます。
公道を走るマリカーの業者との争いとかWiiとWiiUの特許侵害の裁判とか。
どちらが勝つのか気になりますね!
それではこの辺で!