任天堂信者@京都

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スマホゲームはパチンコよりも魅力的で恐ろしい

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スマホゲームにハマっている人は多い。

 

しかし、例えば通勤・通学途中でスマホゲームをしている人に楽しくてやってるのかと聞くと暇つぶしだとか仕方なく期間限定のクエストを周回しているなどと結構答えられる。

 

一ヶ月に何十万も課金するほどハマる人もいる。

じゃあ、その課金した人にゲームが面白いから課金したのかと訊ねると案外そうではない。

 

欲しいキャラがいたからなどと答える人が多いが、いくら何でも一つのキャラを手に入れるのに数万円かけるのはおかしいだろう。普通のコンシューマーゲームが一万円以下で買えるのに。

そして課金する本人もそのことを理解している。

 

では、なぜ課金するのか。スマホゲームの悪魔的魅力に迫りたい。

 

 

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ギャンブル的要素に人はハマる。

リスクをとってリターンが返ってくるものに人は燃えるのだ。

スマホゲームでいう、リスクとはガチャを引くのに使うコスト(課金を含む)で、リターンとはガチャで出るキャラである。

 

こう考えるとガチャとはギャンブルだと言える。

 

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日本人が愛してやまないギャンブルである、パチンコと比較してみる。

 

勝ち負けについて

パチンコでは入れた金額よりも出てきた金額が少なければ負けたことになる、

しかしスマホゲームの場合はパチンコほど明確な負けがない。デジタルコンテンツに値段はつけられないからである。

物凄く欲しい人からしたら何万円もの価値になるが、興味のない人にとっては無価値。(後述するがこれが儲かっているスマホゲームが一部のユーザーに支えられている理由につながる)

いくらかけようがお目当てのキャラが手に入れば勝ちである。

確かに一つのキャラを手にするのに何万もかけたら後悔するかもしれないが、一週間もすれば忘れる。

目の前のお金がなくなったわけではないからだ。口座の金額など数字が減るだけだ。

失った実感もしにくい。パチンコはその点喪失感を感じやすい。

 

お金のかけやすさ

パチンコでお金をかけるにはパチンコ屋に行って台をとって、そしてお金を払って玉を買う。

スマホゲームはいつでもどこでもスマホさえあればお金を払える。とても簡単。

 

スマホゲームの凄いところはまず、無料でガチャに必要なコストをユーザーに与えることで、勝った経験(レアキャラが当たったこと)を持たせるところである。

ギャンブルにハマらせる大切な要素である勝った経験をスマホゲームは最初の段階で与えることに成功している。

「あと少しで欲しいキャラが当たるかもしれない! でもそんなレアキャラが本当に当たるのか?」と思っても、 レアキャラはたまに当たるという感覚は最初の段階ですり込み済みであるため、うっかり課金してしまう。

 

またガチャのリターンについて、

そのキャラが得られることによる期待が大きければ大きいほどリターンは大きい。

期間限定の強いキャラなどはリターンが大きい。好きなキャラであればそのリターンは倍増する。(そのキャラを持っていないと見れないストーリーがあったり、キャラが自分と話してくれるみたいな要素があるとさらに課金額を上げられるかもしれない)

 

そしてお金をかければかけるほど、そのゲームから離れられなくなる

人はサンクコスト(回収不能なコスト)がかかればかかるほど手離したくなくなるからである。

 

 

…とつぶさに見ていくとスマホゲームはなかなか恐ろしいものと思われる。

この記事は課金している人が愚かで、スマホゲームは悪だと言いたくて書いたわけではない。

むしろ、課金する人は課金するべくして課金しており、このようなビジネスを作ったスマホゲームのクリエイターは優れたビジネスセンスの持ち主であることを言いたかったのだ。

 

 

ゲームをするためにガチャを引くのではなく、ガチャを引くためにゲームをするのである。

コンシューマーゲームとは同じゲームでも根本的に異なるのである。